●韓国の検索ワード1位に急上昇
平昌オリンピックでフィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得して、66年間誰も果たし得なかったオリンピック2連覇に輝いた羽生結弦。日本国内に大きな感動を及ぼしただけではなく、開催地・韓国でも羽生の虜になるファンが続出しています。
16日に行われたSP(ショートプログラム)では111.68点をマークし、完璧な演技で首位を獲得。世界のツイッター上で一時、トレンドワードに君臨。韓国最大手のインターネット検索ポータルサイト『NAVER』では15日のSP終了から2時間後の16時30分時点において、検索ワードの急上昇ランクのトップに羽生の名前が躍り出たのです。
ネット上では、「王子様みたい」「男なのに美しい」と羽生の美しさに対する称賛のコメントが女性を中心に上がっていました。
一般的に韓国の女性は、たくましい男性を好む傾向が強いのですが、アスリートとしての力強い男らしさと中世的なルックスとのギャップに魅かれている様子。男性からも「かっこいい」という評価を集めていました。
●中国では『熱血少年』と大絶賛
中国メディアでも羽生の偉業は大きく報じられました。
『次元の壁を突破する美しさ!』(遼寧晩報)
『羽生結弦、プルシェンコのように強く』(信息時報)
2014年、中国杯の練習中に中国選手と激突して負傷しながらも2位になったことで羽生の評価は急上昇。
『ソチ五輪の金メダリストという名声を手にしても謙虚で礼儀正しい。これほど素晴らしいアイドルを愛さずにいられるだろうか』と絶賛を惜しみませんでした。
新京報では、中国杯での激突事件の一件に触れて、羽生を『熱血少年』と評しつつ、謙虚で温かい人柄を紹介しています。
『純白の戦場、君こそ王者だ――羽生結弦』という記事を掲載したのは新浪体育。
『五輪は4年に一度。すべてのフィギュアスケート選手が追い求める舞台。五輪の金メダルは無数の選手たちが描く究極の夢。そして、五輪連覇はかつて世界の頂点に立った者だけが挑める神聖な戦い。この60年余りの間、多くの人が挑戦しながら誰一人成功しなかった。それを達成した者がいる。彼こそ羽生結弦だ!』と熱く伝えました。
ネットユーザーからも、さまざまな声が。
「4年後の北京のチケット買わなきゃ」
「金メダルは文句なし。王者の風格があった」
「この世のものとは思えない美しさ」
どれも絶賛のコメントばかり。
羽生は中国人のハートをしっかりつかみました。
●表紙を飾った週刊誌の増刷が決定
羽生を表紙に起用した週刊誌『AERA 2月19日増大号』(2月10日発売/朝日新聞出版)が反響を呼んでいます。発売とほぼ同時に、週刊誌としては異例の大増刷を決定したのです。
発売前から羽生の表紙に関する話題が大きかったこともあり、完売店が続出。
ネット書店でも品切れ状態が続き、増刷の要望が多数寄せられていたといいます。
平昌オリンピックでの連覇によって、さらにファンからのリクエストの声が高まり、2月22日に店頭に並ぶことになりました。
表紙と中面の写真は、蜷川実花氏による撮り下ろし。
インタビューでは、 自身が取材で話をすることが後の自分にどのような意味を持つのかという内容を中心に、羽生らしい言葉で語られています。
●フリー使用曲や記念切手が大売れ
羽生がフリープログラム『SEIMEI』で使用した曲が収録されたアルバム『オリジナル・サウンドトラック「陰陽師」コンプリート』の注文が殺到中。
2月17日の金メダル獲得を受けて、通常は1週間でひと桁台だった販売店からの注文数が、19日・20日の2日間合計で約2000枚に増加したとのこと。
楽曲の配信ダウンロード数も17日以降、連日1000を超えているそうです。商品概要が掲載されたレコード会社のHPには、通常時の約300倍のアクセスが。
また日本郵便は『平昌 2018 冬季大会日本代表選手 メダリスト公式フレーム切手』という五輪メダリストのフレーム切手を、羽生がメダルを獲得した翌々日の正午から発売しましたが、郵便局のネットショップにはアクセスが殺到。20日正午においてもアクセスが集中して、エラーが出る始末。つながらない状態が長く続いたといいます。
平昌で世界中を虜にした羽生。羽生フィーバーはまだまだ続くことでしょう。
現在23歳。今も成長過程のど真ん中。これから先、どのようなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみですね。
4年後、北京で開催される冬季オリンピックで、奇跡の3連覇を果たしてくれると信じて、
応援しましょう。