スポーツによくありますが、指導を一歩間違えてしまえばパワーハラスメントになってしまうのです。
5つの行為に気をつけて尊敬されるような指導者になりましょう!
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殴る・蹴るなど身体的な攻撃
昭和ではスポーツの指導を行うために殴る、蹴るという行為は当たり前でした。スポコンと言われる時代でもありましたので。
しかし、現代は体罰という形になり、パワーハラスメントと変化しています。
ミスしたときにバットやボールなどの何か物を使って打つことや、手で叩いたり蹴るという肉体に攻撃を加える行為はパワハラに値します。
教育の場合だと指導する相手が弱い立場のため、特に起こりうる事態です。部活動で根性を鍛えるために、先生が教育理論を掲げて手を上げるなどは指導と勘違いされてしまう可能性もあるのです。
体罰が普通になってしまうと、指導者にまた暴力をされると思い萎縮してしまいます。スポーツに必要な積極性や自信が失われたり、危害を加えても大丈夫と思ってしまい、いじめに火をつけることにも繋がります。
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罵倒・叱咤など精神的な攻撃
悪口はダメと小さい頃に習いますよね。バカやアホと抽象的なものから、デブなどコンプレックスの特徴を指す言葉を浴びせるのも立派なパワハラです。
肉体的な面ではなく、精神を追い込んでしまいます。周りの人が見ている場所で、対象者だけに大声で怒鳴ることもパワハラです。内容がない罵倒や叱咤は無意味な時間となります。
ミスの内容を把握し、具体的なアドバイスをしてあげましょう。
暴言だけを吐いて、指導対象者の心を傷つけたり落ち込ませるのはいい指導者とは言えません。叱りつけるだけではミスプレーの誘発に関わることにもなってきます。
信頼関係や支持もなくなり、独りよがりになってしまいます。言葉だけでも暴力と同じくらい圧力があるのです。
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人間関係から切り離す行為
無視や他の人と差別することもパワーハラスメントになります。
仲間との優劣を勝手に決めて遠回しに傷つけてしまうのです。スポーツでの孤独というのはプレーに影響します。
ミスをよくしてしまうからプレーに参加させなかったり、他の人よりも優れた才能がある者を仲間外れにすることなど。見てすぐわかることではないので、なかなか注意できません。
連帯責任という罰はよくありますが、人間的な上下関係が生まれやすくなってしまうのです。他のチームメイトを巻き込んで追い込むよりは、1人に対して注意をするようにしましょう。
指導者が見えないところでも無いか、しっかり目を配りましょう。スポーツでチームプレーが肝心な競技であれば、雰囲気が悪くてはよくありませんので。
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過大・または過小な要求
明らかにキャパオーバーな練習や罰を与えると怪我や故障につながります。
復習のために居残り練習をさせても大丈夫ですが、あまり集中し過ぎて疲れを残すくらいの長時間やハードなものは避けましょう。体調が悪いのに無理やりプレーさせるなどもパワハラになります。
あまり効果がないボール拾いや清掃しかやらせないということもよくありません。しかし、スポーツに幼少期から馴染みがあるチームメイトと初心者では経験からの差がついていることもあります。
その場合は、レベルに合わせたメニューにしてなぜそうするのか説明をしましょう。全体がそれを把握し納得したうえで物事を進めていくことが大事です。
無駄な差別ではなくモチベーションをあげるような提案をしましょう。
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プライベートを侵害する行為
指導者という立場を使ってプライベートを詮索するのはやめましょう。
指導するうえで食事や生活について話し合うことはよくあると思います。しかし、恋人や家族関係などは聞く必要はありませんよね。
練習に支障をきたすからと恋愛禁止などもよくありますが、わざわざ調べて追究をするのは管轄外です。
相談を受けたら対応をしてケアすることはとても大切ですが、こちらからしつこく詮索するとパワハラになりかねません。
よく男女に起こりうることですが、恋愛関係の発展を求めてプライベートを強要するのはセクシャルハラスメントになってしまいます。
どうしても指導者は支配欲が強くなってしまいますが、すべてを把握するのはナンセンスなので無理に聞き出すのはやめましょう。
いかがでしたか?
最近スポーツ界でも騒がれているパワーハラスメント。
指導者というのは勘違いされやすくなりますので気をつけましょう!