スポーツをすることはとても気持ちがいいですよね!
そこで注意が必要なのが熱中症。
防げる熱中症であれば正しい知識を身につけてスポーツを楽しみたいですね。
◎熱中症になりやすいタイプと健康状態
まず、特に熱中症になりやすいのは乳幼児と高齢者です。
他には暑さに慣れていない人、頑張りすぎて無理をしてしまう人。
繰り返し行うランニングやダッシュ、防具などを使うスポーツ(剣道・ラグビー)が原因で熱中症にかかるケースもよくあります。
また、健康状態にも左右されます。
風邪気味、下痢、お酒を多めに飲んだ次の日、肥満の人、寝不足だったり朝食を抜いてもなりやすいようです。
さらに内服薬によっては脱水症状が起こることも。熱中症になりやすい薬もあるので注意が必要です。
◎熱中症になりやすい環境と季節
やはり真夏の気温が高いとき、梅雨明けで急に気温が高くなった時期に要注意。
湿度が高い、日差しが強い、熱帯夜という環境、そして強い照り返しがある場所などが、熱中症になりやすいのです。
ただ夏の暑い時期にだけ熱中症になりやすいかというとそうでもありません。
冬の乾燥した時期も油断できません。暖房で室内が乾燥し、体内から水分が失われて熱中症になることもあります。
◎直射日光の下では長時間運動はNG
原則には35℃以上の環境で運動をすることは危険とされています。
31℃〜35℃でも厳重警戒です。
10時〜16時の気温が高い時間帯に熱中症になることがとても多いのですが、朝や夕方でも起こり得ます。
長時間続けて運動をするのではなく、時間調節を必ず行ってください。
◎こまめな水分補給と適切な休憩を
周りの状況に合わせるのではなく、なるべくこまめに水分補給をしましょう。
飲み物は0.1〜0.2%の塩分を含んだものが最適です。
現在は経口補水液も販売されていますので、積極的に活用することをおすすめします。
5度〜15度の温度で飲むことが望ましいですが、発熱があり冷たいものが欲しいときには冷やして飲んでもいいでしょう。
休憩の目安は30分に一度です。
ただ、目安なので運動量・気温などその時々に合わせて休憩を。
上がった体温を下げたり、水分を補給するための休憩です。そこを意識して取りましょう。
◎体調不良を感じたら対処は早急に
運動中は行っていることに集中やすいので体調の変化に気づきにくいです。
少しでも違和感や不調を感じたら、無理をせず早めの対処が必要になります。
それには不調を訴えやすい雰囲気作りも大切です。
また、体調の悪そうな人がいないかと周りに意識を向けることもできるといいですね。
熱中症だと思われる場合は、急いで涼しい場所に避難させ服を脱がせて冷やし、体から熱を逃がします。
体温をどれだけ早く下げることができるかが一番重要です。
意識がしっかりしているのであれば水を飲ませることができますが、もし意識がないようであれば水分が間違って気道に入る可能性もあるので避けましょう。
また、吐き気があったり吐いてしまうという場合は、胃の動きが鈍っているので水は飲ませないようにしましょう。
水分補給によって回復するようであればいいのですが、水分補給ができない、もしくは補給しても回復しない場合は医療機関に搬送しましょう。
体調の変化をよく観察してこまめな水分補給や休憩を取ることがとても大事です。
体と相談してスポーツを楽しみましょう。