フィギュアスケートはお金がかかると、よく耳にします。自分の子供がフィギュアスケート選手になりたい!と言ってくることがあるかもしれません。お子様をフィギュアスケート選手にしたいというご両親もいらっしゃるでしょう。
では、実際どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
・小学1年生からの6年間でかかる費用は
フィギュアスケートを始める時期はだいたい3、4歳がいいとされています。最低でも小学校低学年から始めた方がいいでしょう。
小学1年生から始めた場合、どのようになるのでしょうか。
小学生が通うクラスはノービスクラスといいます。まずスケート靴が必要です。
だいたい値段は5〜10万円。靴のエッジ(刃)が5万円ほどです。
2足分必要なので、靴を1足5万円と考えると2足分で10万円。エッジが2足分で10万円。合計20万円となります。
ノービスクラスへ通う費用は1ヵ月平均20万円(月謝、リンク代、個人レッスン代含む)。1年間で240万円となります。
競技会に出場するにも費用がかかります。
フィギュアスケートのクラブに所属していないと、ノービスクラスの競技会に参加できません。クラブ登録料は50万円です。
そして衣装代で約10万円、楽曲と振り付け代で約10万円が必要になります。ここまでで合計330万円です。
1年間330万円で6年間通ったとしたら……、
1980万円です!やはり莫大な費用がかかってしまいますね。
・中学1年生からシニア転向までの費用
小学6年間頑張ってきたら中学生になっても続けたい、続けさせてあげたいと思いますよね。
中学生のクラスはジュニアクラスといいます。専属コーチをつけてリンクを複数人で貸し切り、トレーニングを行うそうです。
専属コーチ契約費用は、コーチによって差がありますが月におよそ8万円。
スケートリンクを複数人で貸し切った場合、1人1ヶ月4万円。
バレエのレッスンも必要なジュニアクラス。バレエレッスン代で月10万円。
スケート靴も新しくするため、1足10万円の物に買い替えるとのこと。
こちらも2足分必要なので20万円、エッジ2足分で10万円です。
ジュニアのトップ選手になると国内や海外への遠征があります。
衣装代が30万円、楽曲と振り付けで50万円、遠征費で100万円(コーチの旅費等も含まれる)の費用がかかるそうです。
では中学1年間での総額は……、
合計474万円、中学3年間で1422万円となります。
その後シニアに進むと、さらに費用は上がっていきます。
ちなみに、小学1年生から中学3年生までの合計額は3402万円です。
・人気スケーターたちの親はどんな仕事を
フィギュアスケート選手になるには相当な費用がかかることがわかりましたね。
親はどのような仕事をしているか気になるところです。
村主章枝さんの父親はパイロット、母親は元キャビンアテンダント。パイロットは平均年収が2000万円。この収入があれば納得です。
小塚崇彦さんは両親が元フィギュアスケート選手。スケートクラブを経営しているので、恵まれた環境だといえます。
鈴木明子さん親は飲食店を経営しています。具体的な年収はわかりませんが、2店舗あるようなので、ある程度の収入はあったのでしょう。
浅田真央さん、村上佳菜子さんの親の仕事は、憶測が飛び交っているので本当のところはわかりません。
浅田さんも村上さんも姉妹でフィギュアスケートをしていたので、収入はやはり多かったと思われます。
・一般家庭からスターが誕生することも
莫大な収入を得ている親でないと子供がフィギュアスケート選手になれないわけではありません。地方公務員や会社員のような一般家庭からでも、スターが誕生する可能性もあります。
羽生結弦選手の場合は、父親が中学校の教頭先生といいます。高い収入を得ていたわけではないので苦労したようです。
住まいは家賃5万円。試合で着る衣装は母親が手縫いで作成していたといいます。
母親が衣装を手作りしていたのは荒川静香さんも同じ。
父親はサラリーマン。荒川静香さんは大学時代に、卒業までアルバイトをして費用を工面していました。
一般家庭からスターが誕生することも可能ですが、費用面はやはり大変な模様。
スポンサーが多くつく、強化費を支給される有望選手に成長するまで、頑張れるかが重要になります。
・子供のやる気を家族が支えることが大切
ノービスクラスからシニアクラスまでにかかる費用は総額1億円前後です。
親の収入が多くあればフィギュアスケートは習えますが、それだけではできません。
スケートをするのは子供です。
いかに頑張れるか、続けられるか、はもちろん本人の努力もありますが、何よりも家族の支えが大切です。
家族がどれだけ支えてあげられるかで本人のやる気も変わってきます。
そして、一番は親の覚悟。
子供を信頼し、見守る。そしてやる気を家族が支える。その覚悟がなければ難しいでしょう。
その土台がしっかりしていれば、オリンピックに出場も夢ではないかも!
フィギュアスケートに限らず、どんな習い事でも勉強でも家族がいることが子供にとって一番の支えです。
やはりフィギュアスケートは費用がかかることがわかりましたね。
でも、高収入の親でなくても、子供に習わせることは可能です。
重要なのは子供のやる気、親の覚悟。
子供がやりたいのであればやらせたいのが親ですよね。
下調べをきちんとして、子供が楽しめるように見極めてあげましょう。